重力ピエロ

GyaO!を見ていたら、変わったタイトルの映画を見つけたので観ることにした。

 

父親の違う兄弟が主人公の話で、観進めていくと何故父親が違うのかが分かってくる。

 

どうしてこの物語のタイトルが「重力ピエロ」なのだろう?と、思いながら観続けていると、最後にサーカスの空中

 

ブランコを家族で観ている場面が映った。

 

今にも落ちそうで不安定なピエロが空中ブランコに挑戦する。

 

 

そんな危なっかしいピエロを観ながら、母役の鈴木京香が心配する息子(次男)にこう言う

 

「ねぇ春、あの顔見て!あんなに楽しそうなんだから落ちるわけないじゃない。もし、落ちても無

 

事に決まってる。」

 

「どうして?」(長男)

 

「楽しそうに生きていれば、地球の重力なんて消してしまえるんだよ。」(父・小日向文世)

 

「私たち、そのうち宙に浮かぶかもねぇ。」(母)

 

 

 

なるほど。タイトルの意味がここで解った。

 

この映画の中で、父と母が出会う場面。

 

絶望的なことを明るく話す父を、なぜそんな態度をとるのかと母が訊ねた。

 

それが最後で繋がった。

 

この映画は、人生に訪れるどんな困難や苦難も、明るく楽しそうにしていれば、苦しみという重みも消し去ることが

 

出来る、と伝えたいのだろう。

 

 

2009年の作品だが、もしその時私がこの映画を観ていたら共感出来なかったと思う。

 

しかし今は、これは事実であることを素直に受け入れることが出来る。

 

外的要因に自分のあり方を変えない。

 

どんなことが起こっても、常に喜びでいる。

 

その信念を思い出させてくれた良い映画だ。

 

 

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